2014年2月2日日曜日

終えて

昔、柏原の冬はどこの家の納屋からも「トントン、トントン」と藁を叩く音が聞こえてきたそうです。
冬の間の手仕事、藁草履つくり。
主におばあちゃんの仕事だったそうですが、子供も一年分の草履を編んだそう。
大体一ヶ月もつそうで、学校の上履き用、下履き用、そして家族の人数分と、
けっこうな数を作ったそうです。

そういった風景も、足袋ができてゴム草履ができて、次第になくなっていきました。
今回講師をしてくださった谷村柏原区長さんも、実に60年ぶりの草履つくりだったそうです。
「ああだったかな、こうだったかな」と思い出しながらおこなう作業もあり、
皆で和気あいあいと草履を作りました。

制作途中でできた藁のくずで草履を磨くことであったり、
そもそも米をいただいた後の「草」で草履を作るという発想に唸りました。
こうやって作った物は大事にする気持が芽生えるのではないか、
そうやってできたことを知っている人は他人の物も大事にしたのではないか、
そして、米と草履とそれに関わる自身そのものが
「授かりもの」であると躯で知っていたのではないかと想像します。

あまりにオカネの価値が肥大化してしまった現代において、
「ヒト・モノ・コト」の有機化や繋ぎ直し、といったことを腕組みしながら考えているよりも、
ヒトを集め、コトを起こし、モノに触れる体験をしてしまうこと、
そこには楽しく豊かな「ヒト・モノ・コト」の間がありました。


開催を知って餅米の藁を提供してくださった住民の方、
参加して下さった皆様、
日々柏原の行く末に尽力し未熟なぼくたちに助言をくださる谷村柏原区長、
ありがとうございました。

参加者 9名



下準備:藁打ち
藁をなめらかにします 

区長お手製の編み補助機


自分で作った草履を持って

2013年12月24日火曜日

ご案内

開催日:2014年2月2日(日)
時間 :開始 9:30
会場 :古ゞ屋(ここや)柏原西町 http://kokoyamaibara.wordpress.com
参加費:200円
定員 :定員 5名ほど***************************************************************************************************
お申し込み方法
  • タブの「参加申込」
  • 古ゞ屋柏原西町さんの投書箱
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バリアフリー/アクセシビリティ
スロープ設置いたします
介助者一人まで参加費無料***************************************************************************************************
柏原区長である谷村さんに手ほどきを受けながら自分の草履をつくります。

当日は人数分の藁を準備してあります。
手ぶらでのご参加で大丈夫です。(もし木槌お持ちでしたらご持参ください )
マイ藁の持参大歓迎! あなただけの藁であなただけの草履を!

少しホコリっぽい作業になるかもしれませんので、
気になる方はマスクのご持参願います。

少々の悪天候でも決行いたします。
荒天により中止にする際は、前日にコチラに掲載いたしますのでご確認のほどお願い申し上げます。

よほど慣れた方でないと、今回で完成させることは不可能なので、
近日中に第二回目を開催する予定です。


地元、河内の区長さんから「餅米の藁」を提供していただけました!
稲藁よりもなめらかに作れるそうです。

開始 9:30
終了 12:00
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お問い合わせ先
渡部建具店 http://watanabetateguten.wix.com/tateguya
watanabetateguten(a)gmail.com/080-3127-7149